モラルハラスメント(モラハラ)とは
モラルハラスメント(モラハラ)とは、精神的暴力、精神的虐待のことです。
モラハラは、殴る蹴るなどの身体的な暴力を振るうわけではありませんが、言葉や態度による嫌がらせを繰り返し、巧妙に人の心を傷つけるのです。
大声で怒鳴る、しつこく説教する、無視して口をきかない、相手やその親族への悪口・侮辱、物を叩いたり壊したりする、「死ね」「殺す」と脅す、容姿や学歴を馬鹿にする、などなどの加害行為が日常的に繰り返されることで、被害者の心は深刻に傷ついていきます。被害者が反論しようとしても、加害者はさらに屈服するまで攻撃してきます。
単なる夫婦ゲンカと異なり、モラハラは一方が相手を支配・威圧する関係にあり、被害者は言いたいことも言えず、話も聞いてもらえず、自分を責めたり屈辱を感じたりしてひたすら我慢しているのです。
モラハラへの対応策
例えば、妻が夫からモラハラ被害を受けている場合、妻としては、夫が考えを改めて変わってくれれば円満にやり直せると考えるでしょう。しかし、加害者である夫が自分に問題があることを認め、改心することは、あまり期待できません。
対応策としては、加害者と別居して、身体的・精神的な安全を確保することが挙げられます。安全を確保した上であれば、離婚するべきかどうか、今後の人生を冷静に考えることができます。
弁護士には何を頼めるのか
その上で、弁護士に依頼すれば、弁護士が加害者との連絡・交渉の窓口となりますので、自分で加害者と話をする不安・負担がなくなります。
また、離婚調停、離婚訴訟などの手続を、法律の専門家である弁護士に依頼することで、適正な解決を図ることができます。
我慢せずにまずはご相談して下さい
モラハラ被害にあった方の多くは、「私が悪い」と思って我慢してしまいがちです。周りに相談相手がいない、相談してもわかってもらえない、ということもあるかもしれません。
まずは自分が受けている被害に気づくことが重要です。
モラハラだと感じた場合は、一人で悩まずにまずはご相談下さい。